1つの大きな決断を実行に移し、乗り続けるジョッキー。その決断とは? そして現在の心境とは?
https://news.yahoo.co.jp/byline/satoshihiramatsu/20190307-00117134/
《一部抜粋》
14年の秋の事だった。阪神競馬場の障害戦で落馬した上野は左手中指を脱臼骨折した。約3カ月で実戦に復帰すると、それなりに勝つ日もあった。しかし、1年経ち、1年半が過ぎると患部の違和感は徐々に大きくなっていった。
「病院で診てもらうと軟骨がすり減っていると言われました」
徐々に曲がらなくなっていた指に関しても、次のように宣告された。
「このまま乗り続けていたら一生、曲がらなくなる」
商売柄、それは避けなければならなかった。医者に助けを求めると「1年間、休んで治療に専念しないと無理」と言われた。自分の立ち位置を考えると、1年間の休養は死刑宣告されたようなものだと感じた上野は、藁にもすがる思いで「他に手はありませんか?」と聞いた。すると、思わぬ返事が返ってきた。「『あとは指を切断するしかありません』と言われました。ただ、同時に『親御さんも悲しむでしょうし、それは薦められません』とも言われました」
しかし、話を聞いたその瞬間から上野の心は決まっていた。
「その二択なら、迷わず切断する事を決めました」
16年5月22日のレースに騎乗した後、手術を決行。上野の左手から中指が消えた。
約1カ月半後の7月2日、戦線に戻った上野に待っていたのは厳しい現実だった。
「復帰初戦でいきなり落馬して、病院にユーターンしました」
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Source: 競馬ろまん亭
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