【競馬】岩手・禁止薬物「わらから自然発生」　JRA競走馬総合研究所「通常の馬の飼育環境では起こりがたい」

不可解だった岩手県警の捜査終結「わらからの自然発生」は本当にあるのか？JRA競走馬総研らの見解でも可能性は極めて低く

◇獣医師記者・若原隆宏の「競馬は科学だ」
2018～19年に地方競馬の岩手で計12頭から禁止薬物ボルデノンが検出された一連の事件で岩手県警は「わらからの自然発生だった」として捜査を終結した。その一方で馬に関する国内随一の研究機関であるJRA競走馬総合研究所（以下総研＝栃木県）が見解をまとめた文書を作成し、各地の地方競馬関係者が共有。（略）文書は捜査終結報道の直後にあたる3月21日付。「通常の馬の飼育環境では起こりがたい」などと記されている。地全協がばんえいを含めた全国13すべての地方競馬主催者に配布した。（略）JRAは19日の関東定例会見で「よほど条件がそろわない限り、こんなことは起きない」と説明。JRAの現場レベルでも複数の獣医師・研究者が「通常の管理条件では起こらない」と、口をそろえる。

https://www.chunichi.co.jp/article/241374?rct=horse